部門活動

第1技術委員会

委員長:林 秀千人
長崎大学

 第1 技術委員会では、人間の生活環境における騒音や振動の問題に取り組んでいます。大学の教員、企業の研究者を中心に24 名のメンバーにて、今年度は以下の行事を開催しました。
平成29 年度もさらに充実した企画を検討し、活動を推進してまいりますので、ぜひご参加ください。

(1)技術講習会
機械の設計・開発の技術者を対象に、6 月には、「静粛設計のための防音・防振技術」を、10月には、「目からうろこ、話題の騒音対策技術」をテーマに開催し、それぞれ31 名、36 名の技術者に受講をいただきました。
(2)手作りで音を楽しもう
― 環境にやさしい夏休み親子向けイベント ―
小学生に音や振動を身近に感じていただくため、毎年夏休みに企業・大学と連携し、体験型イベントを実施しています。
7 月に関東(川崎)にて開催し、50 名の参加がありました。
(3)「音・振動快適化技術と新しい評価法」研究会
討議テーマに対して自由に議論する討論形式の研究会を年2 回行っています。
12 月には神奈川工科大学にて「第16 回 音・振動快適化技術と新しい評価法」を、1 月には東京理科大学にて「第17 回 音・振動快適化技術と新しい評価法」を行い、技術委員のレベルアップを図っています。

2017年度開催行事

2016年度開催行事

第2技術委員会

委員長:松山 智哉
三機工業(株)

 第2 技術委員会は廃棄物処理・資源循環技術分野の技術者や学識者の約20 名の委員にて構成されています。今年度は、6 月に実施した環境工学総合シンポジウムの運営の他に、3 回の技術委員会を実施いたしました。また、企画行事として3 月、10 月、11 月と3 回の見学会を開催いたしました。

▶「西秋川衛生組合 熱回収施設」見学会
 開催日:2016 年3 月10 日(木) 参加者:16 名

▶「豊島不法投棄廃棄物の処分地及び処理施設」見学会
 開催日:2016 年10 月14 日(金) 参加者:20 名

▶「(株)富山環境整備」見学会
 開催日:2016 年11 月16 日(水) 参加者:12 名

 本技術分野では、発電システムを付属したエネルギー回収や廃熱の有効利用、様々な公害物質の排出抑制を含めた環境負荷の低減や、資源の積極的なリサイクルなどについて、議論しています。

 近年では、ストーカ式焼却施設の低空気比燃焼制御技術の進展やメタンガス化技術などの技術も浸透してきています。エネルギー回収の高効率化と環境負荷の低減化、さらには災害時の防災拠点としての役割や強靭な長期的な寿命を求められるようになってきました。

 東日本大震災以降、日本のエネルギーシステムのあるべき姿が見直される一方で、本技術分野に求められるものも少しずつ変化しています。

 第2 技術委員会としては、環境工学部門の観点から、社会インフラ全体としての循環型システムとして、これまでの技術を振り返るとともに、今後の廃棄物処理システム、資源循環システムのあるべき姿について引き続き議論を深め、タイムリーな見学会や講習会を企画していきたいと考えております。

2017年度開催行事

2016年度開催行事

第3技術委員会

委員長:江原 由泰
東京都市大学

 第3 技術委員会は大気・水環境保全技術に関する分野を対象としています。

 近年のグローバルな大気汚染や水質汚染、微生物汚染・感染などの環境問題の顕在化や震災などにおける緊急時の生活環境保全への対策が課題となっていることから、当技術委員会の社会的な責務も高まりつつあると感じております。

 特に近年、大気圧プラズマ技術を適用した研究活動が活発であります。自動車や船舶で使用されるディーゼルエンジン排気ガスの処理技術や、揮発性有機化合物の除去、さらには病原性微生物殺滅法と医療応用など、その応用分野は多岐にわたっております。

 今年度の活動としては、この大気圧プラズマ技術に関する特別講演会を下記のように開催しました。

大気圧プラズマの産業応用に関する特別講演会
 開催日:2016 年12 月5 日(月)13 : 00 〜17 : 15
 場所:日本機械学会会議室
 内容: 4 名の講師が、以下のテーマで講演を行い23 名の方々が参加されました。

  1. 大気圧プラズマの産業応用に関する技術動向
     PM 2.5 に関する世界各国の情勢や製品の実例を俯瞰的にレビューし、解説しました。
  2.  大気圧プラズマを用いた大気環境保全(NO, SO2 ,N2O, H2 , Hg )における応用技術
     大気圧プラズマを用いてアンモニアを励起し、低温で無触媒脱硝・脱硫を行う技術解説しました。
  3.  プラズマ複合排ガス処理技術の基礎と産業応用
     プラズマ複合技術を用いた、エンジンとボイラの燃焼排ガス処理について解説しました。
  4.  大気圧プラズマによる病原性微生物殺滅法と医療応用
     プラズマ殺菌技術を基盤とした治療法の最先端の研究や実用化例を解説しました。

 来年度につきましては、特別講演会ならびに見学会を開催し、大気・水環境保全に関する情報発信に努めたいと考えております。

2017年度開催行事

2016年度開催行事

第4技術委員会

委員長:佐々木 正信
東京電力エナジーパートナー株式会社

 第4 技術委員会は冷凍空調、新エネルギー等の環境・エネルギー分野を広くカバーしております。

 温室効果ガスを大幅に削減するためには、エネルギー供給側の低炭素電源導入拡大と需要側のエネルギー消費が大きい空調・給湯分野での高効率機器導入拡大の2つの相乗効果を発揮することが必要であり、双方にイノベーションが求められています。

 さらに、昨年のモントリオール議定書締約国会合では温暖化対策としてHFC の段階的削減義務等が採択され、冷凍空調機器の低GWP 冷媒活用の動きも加速しています。

 これらの背景の中、本委員会がカバーする技術分野に関する活動は益々重要になりつつあります。
2016 年度は以下の行事を主催しました。また、2017年度につきましても、親子向け行事や、見学会、講習会の開催を計画しております。

(1)夏休み親子向け行事「熱を体験してみよう」
 8 月に東京都の(一財)ヒートポンプ・蓄熱センターにおいて、「熱って何だろう(熱の性質の話)」、
「ヒートポンプを体験してみよう!」、「ものがかたまるとき、なにがおこるの?」、「水飲み鳥(ハッピーバード)の原理を知ろう」というテーマで小学生を対象にした親子向け教室を開催しました。
(2)見学会「山梨県次世代エネルギーシステム」
1 月に山梨県の国内最大規模の米倉山太陽光発電所および、雨水利用小水力発電設備、再エネ電力によるCO2 フリー水素製造設備を視察しました。
 なお、米倉山では、政府のロードマップにおいて2040 年頃とされる「CO2 フリー水素供給システム確立」実現の大幅前倒しを目指したP 2 G(Power toGas)のNEDO 実証事業が始まっています。

2017年度開催行事

2016年度開催行事

先進サステナブル都市・ロードマップ委員会

主 査:川島  豪
神奈川工科大学

 環境工学部門は、「騒音・振動評価・改善技術分野」、「資源環境・廃棄物処理技術分野」、「大気・水環境保全技術分野」、「環境保全型エネルギー技術分野」の4 つの技術委員会から成り立っています。

 一つ一つが重要な分野であり、先輩方のご尽力によりかなりしっかりとした組織になっています。

 しかし、近年はこれらを総合して考えることでやっかいな問題を新たな資源に変えるなど新しい発想が求められています。このような見地から、安心・安全を最優先に人の快適性を追求する先進的な技術により、経済性も含めた持続可能な都市を提案する「先進サステナブル都市WG」を立ち上げてきました。

 本年度は、昨年までの主査である秋澤先生(東京農工大)のご尽力により、2016 年6 月に開催された環境工学シンポジウムにおいて、鞄本設計・田島氏による「日本のスマートシティ動向─都市デザイン分野から見たテクノロジーの可能性─」、兜x山環境整備・高田氏による「次世代施設園芸:富山拠点の取組について」と題した特別講演を実施しました。スマートシティ構築のためのノウハウ、廃棄物処理と園芸の融合などの有益なお話を聞くことができました。

 この成果を一区切りとし、本年度より先進サステナブル都市ワーキンググループと部門ロードマップ委員会が合同で、学会のロードマップ委員会の動向を注視しつつ、先進サステナブル都市に向けた環境工学部門のロードマップを作成していくことになりました。

 現在、2050 年に向けてのロードマップを作成するため30 年後の未来の姿をまとめています。

 皆様の忌憚のないご意見を川島まで( kawashima@eng.kanagawa-it.ac.jp )お寄せ下さい。お待ちしております。


 2011年および2012年の環境工学総合シンポジウムでは、東日本大震災をうけて防災の観点から先進サステナブル都市を考えました。以下にポスターを掲載します。

○ 東日本大震災復興に向けたワークショップ(第21回環境工学総合シンポジウム)

  1. 防犯・防災における音の役割 <JSME-ED1-P2011.pdf>
  2. 防災拠点の中心施設としての清掃工場 <JSME-ED2-P2011.pdf>
  3. 震災対応のための環境予測・改善技術 <JSME-ED3-P2011.pdf>
  4. 陸と海の方舟構想 −復旧と復興の両立− <JSME-ED4-P2011.pdf>

○ 震災復興に向けた 生活インフラストラクチャー(第22回環境工学総合シンポジウム)

  1. 震災復興に向けた 生活インフラストラクチャー
    (全体説明のパワーポイント)<JSME-ASC-P2012.pdf>
  2. 地震による津波被害の低減および避難所における音環境改善に関する提案
    <JSME-ED1-P2012.pdf>
  3. 震災対応のための環境予測・改善技術 <JSME-ED3-P2012.pdf>
  4. HILL PROJECT -A new community in Tohoku- <JSME-ED4-P2012.pdf>
  5. 災害時、大学にできることは何か? <JSME-KAIT-P2012.pdf>

以 上